SHA CEYLONオリジナル紅茶について

いつもありがとうございます。SHA CEYLON店長・小林志弥有(シャア)と申します。父はイギリス人、母はスリランカ人、そして私は日本国籍です。

 

愛する日本のお客様に、スリランカを代表する最高級のリーフティー「SHA CEYLON TEA」をお届けいたします。

繊細な味を好む日本人にふさわしい、おいしい紅茶を。

王室御用達、受賞歴、歴史ある名門茶園、認証マーク、有機栽培etc.… 

 

日本で売られている高額な紅茶には、スリランカ産のものも含めて、いろいろな売り文句があります。

 

SHA CEYLONは、まずは味、品質を、実際に飲んで確認していただきたい。

その思いから、オリジナルの紅茶をスタートしました

     

◎紅茶がおいしいのは、当たり前ではないと知って

 

私の家族は、スリランカで代々茶園を経営してきました。製茶工場を持つ親類もおり、1981年からは、一家で紅茶ビジネスに関わってきました。ですが、我が家の本業は紅茶ではなく、製茶工場も持っていなかったので、経営的には本当にのんびりしたものでした。

スリランカが歩んできた歴史上、雇用主とそこで働く人たちには見えない壁のようなものがありましたが、先祖から受け継いだ茶園を続けていくには、お互いが必要不可欠な存在でした。

ですので、私と私の家族にとって、茶園のスタッフはずっと家族同然でした。

 

私も最近知ったのですが、うちの茶園スタッフの月給は、なんと前払い(スリランカどころか、日本でもそんなところはないと思いますが)。出来高の手当ては、プラスで後払い。

スタッフやその家族が病気になれば、私の親が病院に付き添い、治療費も全額負担していました(国営の病院は医療費は無料ですが、私立病院は有料)。

スタッフの寮はもちろん完備していますが、彼らが結婚すれば、私の親は使用していない土地を無料で譲渡して、小さいながら家を建ててあげていました。

思えば、私は幼いころから、親に連れられ、病院や施設で身寄りのない方に、よく食事の差し入れなどをしていました。

私の親はそういう人でしたので、我が家と茶園スタッフとの関係も、それが当然といえば当然だったのかもしれません。

 

ですので、うちの茶園ではスタッフの子ども達が学校を卒業すると、そのまま親の跡を継いで働きに入ってくれて、代々働いてくれる人がほとんどでした。スタッフにあきが出れば、働きたいという人が、すぐ入ってきてくれました。

土地や気候に大変恵まれ、いい茶葉がとれ、多くの工場から要望をいただき、経営的になんの問題もありませんでした。

 

それがあまりにも平和で、当たり前の環境だったので、他の茶園や工場も、そういうものだと思っていました。

スリランカ紅茶産業の今後について、深く考えたことはありませんでした。

 

日本で生活するようになってふと気になったのは、日本での輸入飲料では、コーヒーのほうが圧倒的にメジャーなこと。

日本での紅茶は、脇役と感じました。

そして、セイロンティーとして有名なはずの紅茶の本当のおいしさが、まだ日本の方たちには知られていないのでは、と思うようになりました。

 

◎最高級セイロンティーの真の実力を、日本へ

 

幼いころからスリランカの紅茶業界を実際に見ながら育ってきた私は、そこで働く人たちの本音を、ごく自然に聞いてきました。

 

さらに、一般のスリランカ人も知らない独特の流通システム、紅茶業界で働くプロ達の感覚や考え方を理解できる…。

一方、日本人の食生活に心身からなじみ、日本人の味覚がわかる…。

 

そんな自分には、紅茶を愛する日本とスリランカの人たちのために、何かできることがあるのではと思うようになりました。

特に、最高級のセイロンティーのおいしさが、日本の紅茶通の方に知られていないことが、気になっていました。

幸い、紅茶業界で働く親族らは経営が安定しているので、「スリランカの親族や友人が作っている紅茶のことは考えず、スリランカ国内で最高の紅茶を、日本で紹介しなさい」と情報を提供してくれ、私の意思を応援してくれています。

 

日本の皆様に、世界の紅茶通が飲んでいるセイロンティーの実力を知っていただきたい。

素晴らしい紅茶がスリランカから世界へ出ていき、そこからやっと日本にやってくる。

やってこない紅茶もある。

日本にやって来る前に消えていく味と香りがあることを、知っていただきたいのです。

 

たかが紅茶、されど紅茶。

本当においしい紅茶がもたらす、ささやかなようで意外にしっかりした幸せを、日本の皆様にお届けできれば。

それが、日本を愛し日本で暮らす、私の願いです。

 

 

2020年夏

 

 

 

 「遠く離れてやっとわかった、本当の紅茶の味と香り」

 

スリランカでの子ども時代、大好きだったのはコカコーラやスプライト。紅茶は、どれを飲んでも同じ味と思っていました。

母が日頃買っていたのは、スリランカでも高額な、スーパーにはほとんど並ばない高級紅茶ばかり。その中にうちの茶園の茶葉が使われていたのかさえ、考えたこともありませんでした。
 
近年、紅茶業界では、茶園の重労働より楽に稼げる海外に出稼ぎに出たり、コロンボなど都市部に働きにいったりする人が増えました。多くの茶園で茶摘みを担当してくださる方がいなくなり、人手不足が深刻化しています。でも、うちの茶園に茶摘み業務で入りたいという方は今も大変多く、ずっと「あきがないから」とお断りしている状態です。
自分が何の心配もなく、おいしい紅茶を飲めるのは、当たり前の環境でした。

日本に来て、どうしても飲みたくなったのは、あの頃の紅茶たち。
母に送ってもらったら、やっぱりどれも、おいしい!
こんなにおいしかったのか、と日本でお世話になった方々に何種類かを差し上げたら、びっくりされるやら、これで買ってきて!とお金を握らされそうになるやら…。
そこから、スリランカの紅茶でも、やはり違いがあるんだとわかるようになりました。
日本の食事やお茶が自分に馴染むにつれ、その違いがはっきりしてきました。
きっかけは、日本の方々の驚きと笑顔だったのです。



サステナブルで高品質

密封性に優れた日本製パッケージ

 

「最高の紅茶を、最高に新鮮な状態で日本に空輸するには、スリランカ現地で袋詰めするしかない」

そこで、スリランカから大量に商品袋のサンプルを取り寄せましたが、予想通り、日本の品質におよぶ袋は見つかりませんでした。

 

日本の商品は、中身だけでなく外も一流。

どんなにおしゃれな欧米の缶や袋も、仕上がりの美しさ、綺麗さでは、日本製にはかないません。

唯一無二、それが日本製品です。

 

そこで、日本製のパッケージで、さらに紅茶をいい状態で長期保てる袋を探しました。

一年ぐらい紅茶を未開封で保存したり、開封して日々中身を飲んでみたりして、経過を見て、採用する袋を決定しました。

 

そして、その袋をスリランカに送り、現地で袋詰めしています。

商品ラベルはスリランカで作っているので、端がわずかにはがれやすいかもしれません。その点はどうかご容赦ください。

シールはすべて同じ位置、貼るときは傾かないように、etc.  …この点も、日本では高級店だろうが、スーパーのお手頃な商品だろうが、そして機械だろうが手作業だろうが、ちょっとの狂いもありません。それで、スリランカのスタッフにも頑張ってもらっています。

空輸の際も、袋に傷やスレ跡がつかないよう、商品ごとにビニールや梱包材でくるむなど、試行錯誤しています。

 

2021年10月

 

 

※SHA CEYLONオリジナル紅茶のパッケージは、プラマーク付で資源リサイクル対象のサステナブルな素材です。お住まいの自治体でごみ分別をご確認の上、ご使用後は「プラマークの日」「資源ごみの日」等にお出しください。

気軽な呼び名に深い意味

「茶摘みをする人」と「セイロン」


日本に来てから読んだ本や文献、インターネットサイト等で、スリランカで茶摘みを担当している人達(実際には大半が女性です)のことを、度々「プラッカー」(plucker: 英語)と言っていることに気付きました。


「プラッカーと呼ばれる茶摘みをする人」

「プラッカーの人たち」

ですが、よくよく考えてみると、自分がスリランカにいた頃、わが家でその言葉を使ったことはありませんでした。親が、茶摘み担当の方たちをそう呼んだこともありません。言葉自体はもちろん知っていましたが、自分には身近な言葉ではありませんでした。
そこで、考えました。
この言葉、軽い気持ちで使っていいのでしょうか?


セイロンティーの商品名にも使われていることがあるので、いつのまにかセイロンティー関係の広報的な言葉になっているのかもしれません。ですが、自分には違和感があります。

日本の皆様にも、立ち止まって考えていただきたいと思います。

また、セイロンは植民地時代のスリランカの国名ですが、その時代よりさらに古い紀元前からの由来があります。
現在も、スリランカ政府は「セイロンティー」を登録商標とし、海外広報用として、スリランカよりもセイロンという言葉を使うことが多いです。世界でも、大変馴染みが深い名称といえます。
日本でも、スリランカよりセイロンに親しみを抱く方が非常に多くいらっしゃいます。
スリランカの歴史上、セイロンはさまざまな意味をもつ名称なので、店名に使うべきかいろいろ考えました。ですが、国自体が今も積極的に使っている名称なので、最終的に、あえてシャアセイロンという店名にいたしました。

 

 2021年4月

    

 

 


さすが! 「午後の紅茶」さん

午後の紅茶」でお馴染みのキリンビバレッジさんは、スリランカの茶葉を長年使用し、多数の紅茶農園を長年に渡りサポートしています。

私もびっくりしましたが、日本に輸入される紅茶の50%はスリランカ産、その約24%が「午後ティー」に使われているそうです。(※1)

同社担当の方は、茶摘み担当の人たちを、インタビューの中で「茶摘みさん」と呼んでいました。上記のような名称で呼んでいません。

スリランカでは児童労働が禁止されていて、人権や環境問題に対する意識が高いという基本的なところは理解してくれているようでした。キリンビバレッジさん、さすがです。


実は、SHA CEYLONのスリランカ現地スタッフや取引先の会社では、多くの女性が活躍しています。リーダーが女性の会社も少なくありません。

イメージとして意外かもしれませんが、スリランカは世界初の女性首相が誕生した国。日本ではあまり知られていないようですが、スリランカでは頑張る女性が社会できちんと評価されています。男だから、女だから、という理由で将来の夢を制限されることはありません。優秀な女性は、男性と同じく国費で大学進学や海外留学をしています。スリランカ航空には女性パイロットがいますし、機長・副機長共、女性のパイロットが操縦する便もあることは知られていないのではないでしょうか(ちなみに2023年の統計では、スリランカ国内の大学進学者の7割以上、医学部進学者の6割以上が女性)。

 

2021年夏の「午後の紅茶」(※2)アニメCMは、スリランカの茶園で育った女の子が主人公。シンハラ語をそのまま使ったセリフには、驚きました(それでキリンさんの公式サイトを見た次第です)。日本の皆様に「どこの言葉?」と関心を持ってもらえたらいいなと思います。

大人になった女の子は、お父さんの跡を継ぎ、茶園のリーダーに見えました。

とても素敵なCMです。

 

※1  2018年キリンビバレッジ調べ(キリン公式サイトより)

※2 キリン 午後の紅茶 ストレートティー 250ml 紙(LLスリム)

 


スリランカ政府紅茶局ティーオークション上位クラス

     

SHA CEYLONオリジナル紅茶 4種


リーフ 各60g

急須で紅茶」の茶葉は大きい(OP)ため、他の3商品より袋が大きめです

 


⭐️観光にもおすすめ!

スリランカ政府紅茶局(スリランカ政府管轄)


紅茶好きの海外旅行者に人気の観光スポットです。

セイロンティーに関する資料や、数多のスリランカメーカー品、紅茶局オリジナル商品も取扱っています。街中のスーパーよりお手頃価格で、どなたでもお買い物が楽しめます。スリランカ旅行の際は、ぜひお立ち寄りを。

→詳細は「急須で紅茶」ページ下段を参照