4.テクニックなしでおいしいリーフティー

 

本当においしい紅茶は、ヨーロッパやスリランカの水でなく、日本の水道水で入れても、そして、実は「ちょっと適当」に入れても、十分おいしいものです。

むしろ、日本で本当に紅茶好きの方は、日本の軟水が多くの銘柄の紅茶をさらにおいしくすることをご存知です。SHA CEYLONは、紅茶の本当のおいしさを知っていただくために、ほとんどの高額紅茶がティーバッグにシフトしてしまっても、紅茶専門店がティーバッグをあわせて売っていても、あえてリーフティーをおすすめしています。

     

水質、温度、抽出時間、ティーポットの形状。

リーフ紅茶をおいしく入れるコツは、呪文のようにいろいろといわれています。

SHA CEYLONでは、それらがちょっとぐらいできていなくても、沸騰した湯と抽出できる「ティーポット状」(ティーポットでなくても)のモノがあれば、おいしく本格派の味が楽しめる、そんな紅茶を紅茶と認めています。

つまり、紅茶の専門家でなくても、簡単においしく飲める紅茶です。

 

もちろん、紅茶は本来非常にエレガントで、ゆったりとした時間を演出してくれるもの。

あれこれ入れ方を工夫するのも、紅茶の楽しみ方の一つです。

 

でも、朝は忙しい、今日は時間がない、ちょっとうまく入れられなかった、イマイチだった。

そんなことが、よくあります。

 

リーフで入れる紅茶は、ちょっと特別。

自分への、家族への、だれか大切な人への、小さな「儀式」みたいなもの。

それが、もっと簡単であれば。

リーフ紅茶の特別感を、特にテクニックがなくても、誰もが楽しめれば、と思いました。

 

SHA CEYLONでは、普段まったく紅茶を飲まれない方や、ポットを使わずマグカップにティーバッグだけだった方のために「紅茶って意外においしい! 」、いえ単純に「リーフ紅茶って、いい!」と知っていただきたい思いがありました。

そこで茶葉を探しに探し、特別な紅茶を生み出しました。

 

どなたにも、気軽に入れていただける。

抽出時間が前後しても、紅茶本来のおいしさが楽しめる。

そして、日本の御家庭に絶対ある「普段使いの急須で本格リーフティーを気軽に入れられる」。

 

それが、その名の通り『急須で紅茶』です。

 

 

●『急須で紅茶』は茶葉のジャンピングなしでもいい。日本茶のようにじっくりと

 

茶葉3gに沸騰させた湯300mlを目安にしていますが、多少前後しても構いません。

何より、これまで教科書的にいわれていたジャンピングなるものを茶葉にさせなくても、本格紅茶の味が楽しめます。

 

温めた急須に沸かしたてのお湯を、勢いよくではなく、日本茶を入れるように静かに、茶葉がかぶるぐらいに入れます。じんわり、という感じでしょうか。

日本茶と違うのは、60〜80度ではなく、「沸騰した湯」をそのまま使うことです。

 

注いで1〜2分半。幅がありますが、いろいろ味が楽しめる紅茶です。

1分〜1分半はスキッと飲みたい時。

味や香りをじっくり楽しみたい時は、2分半まで待ってみてください。

 

オレンジペコー(OP)という大きめの茶葉なので、日本茶の茶こしでも茶葉を拾いやすく、綺麗に入れていただけます。 

日本茶を愛する方々に、紅茶の本当のおいしさも知ってほしいと願って作った特別なブレンドですので、和菓子との相性も抜群です。

大切なお客様に和菓子とお出しすれば、意外な組み合わせにお話も弾むのでは!

 

もちろん、ほかの銘柄同様、ポットでも2分前後の抽出時間でおいしく入れていただけます。普通の紅茶と同じく、勢いよく沸かしたての湯を注いでください。紅茶通の方なら、急須で入れるのと、また違った風味を感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

SHA CEYLONの紅茶ラインナップでは、本来抽出時間が長いはずのOPのほうがBOP(ブロークンオレンジペコー:OPより細かい茶葉)の紅茶より短めになっていますが、葉の大きさではなく各銘柄の個性にあわせて目安とする抽出時間を表示しています。

ただ、多少ずれても、どれもその時間で楽しめる味になります。

『急須で紅茶』はSHA CEYLONの他の紅茶よりちょっと短めだと思って入れていただければ充分だと思います。

 

紅茶好きの方には、SHA CEYLONのすべての紅茶を、あえて目安の時間より長めに、濃く入れていただくのもおすすめです。

ストレートでも、ミルクティーでも。

いやな渋みが簡単には出てこない、本当に新鮮な紅茶だけができる楽しみ方です。

    

 


急須でリーフティー!? でも、味と香りは最高級の本格派。


『急須で紅茶』茶葉3g  沸騰した湯300mlで1分半の状態

湯呑み約3人分です。癖がなく、軽めの紅茶の良さが楽しめます。

急須に余って濃くなったら、緑茶と同じく湯呑みに注いだ後に、熱湯を入れて薄めます。注意するのは、ポットや急須内には、差し湯をしないこと。渋みがでやすくなるからです。

 

普通のティーポットでいれても、濃くなった紅茶は、この「ホットウォータージャグ」という方法で薄めます。紅茶専門店で出される、差し湯用の熱湯のことです。

 

テクニックなしでも、沸かしたてのお湯さえあれば!

特に簡単、『急須で紅茶』

適当な茶葉の量に、沸騰したての熱湯をお好みで注いでOKです。

大きな茶こしがついているタイプの急須。

 

お好みで茶葉や熱湯を調整してください。目安としては、茶葉がかぶるぐらい熱湯を入れるとよいです。

抽出時間約2分半の場合

 

見た目は1分半とほとんど変わりませんが、香りと味がしっかりと表現され、紅茶らしい深みが程よく出てきます。
湯呑みだと、ミルクと砂糖で、文豪・尾崎紅葉が楽しんでいたという『紅茶ミルク』(実際にはロイヤルミルクティーに近いものだったようですが)の雰囲気になりそうです
 
 
 

イギリス人はティーバッグがお好き。

でも、こだわりのリーフ派は手強い。

紅茶の本場イギリスでも、9割以上がティーバッグ派とは、もう有名なお話ですね。
イギリス=硬水というイメージですが、実は地域によって水質が違い、それにあわせたブレンドのティーバッグが愛されています。やはり紅茶を愛する国、彼らには彼らなりのこだわりがあるのです。

その中で1割に満たないリーフ派…、相当な紅茶愛でしょう。

 

SHA CEYLONでは、自分たちが普段ティーバッグを飲まない(リーフティーを飲んでいると、だんだんティーバッグを飲めなくなります)ので、ティーバッグをおすすめできません。

いろいろな紅茶専門店の紅茶を飲みましたが、同じ茶葉でもティーバッグになったものは、なぜか物足りない味になってしまうんです。

     

本当の紅茶の世界は、やはりリーフティーから始まります。 それは、リーフティーを愛する方だけが知っています。

 

薄めに入れるとさっぱり、すっきり。濃く入れると、くせがないのにコクが出て、深みのある紅茶本来の味わい。餡や黒糖のお菓子と、ぜひ!