· 

GIAのLight Pinkish Orangeとは:パパラチアサファイア

これがGIA鑑別によるLight Pinkish Orangeです。内包物の少なさにも、ご注目いただきたいです(室内自然光のみで撮影。補助ライトや画像加工は一切なし)

 

ダイヤモンドの鑑定で定評があるGIA(米国宝石学会)ですが、カラーストーンはもちろん、真珠や翡翠のレポートにもGIAは力を入れており、世界の宝石市場にもたらす影響はさらに大きくなっています。宝石業界でも、GAFA(GoogleAmazonFacebookAppleを生んだ大国アメリカのパワーは、やはり一目置かざるを得ません。

パパラチアサファイアも、GIAGRSの鑑別書付になると、お値段が跳ね上がることは、宝石にお詳しいお客様にはもう常識でしょう。GIAでパパラチアサファイアと鑑別されるサファイアは非常に少ないのですが、それでも、パパラチアサファイアに力を入れている当店では、実に多彩なGIAのパパラチアカラーを見てきました。

GIAの色の表記で多いのは、「Orangy Pink」または「Pinkish Orange」です。OrangePink」や「PinkOrangeの表記については、過去にご紹介しましたが、さらにめずらしい「Light Pinkish Orange」という表記があります。

この「Light(薄い、淡い)」は「Pinkish」 にかかるのではなく、「Pinkish Orange」全体にかかります。GIAでこういう表現をするパパラチアサファイアは、大変珍しいと思います。宝石学の世界的権威であるGIAが判定しているからこそ、希少といえるのではないでしょうか。

 

こちらは産地検査でマダガスカル産ですが、GIAの鑑別で非加熱・無処理、1.15ctの大粒で内包物が極めて少なく、素晴らしい輝きなので、実際に希少という言葉がふさわしい一石です。なんの処理もしなくても、原石をただ研磨しただけで、これほど美しいお色が現実にあるのです。淡く優しいお色がお好きなお客様に、喜んでいただけるのではないでしょうか。