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ルースは必ず「白バック」で見よう

ルースのバックに色があると、ルースの本当の状態がわかりません。SHA CEYLONでは主にルース専用の白いトレーや布の上においた写真をメインにし、YouTube動画も白バックで撮影しています。自動調整機能も使わず、加工も全くしていないので、背景は真っ白ではなくオフホワイトのような感じで、自然な影もできています。

※写真上の非加熱サファイア3石は山梨県甲府市の大手ジュエリーメーカーでペンダントトップに加工中。近日発売予定(セミオーダーBタイプにお仕立てして販売します)

 



 

宝石の国として長い歴史があるスリランカでは、宝石関係者の間でもその経験に基づいた決まりごとがいろいろあります。

そのうちの一つが、「白にこだわる」ということ。

たとえば、スリランカで宝石業界のプロは、よく上下白を着用しています。

服だけではなく、徹底している人はベルトなどの小物、財布等の持ち物まで白です。

 

これは、ルースの色や内包物を確認する際、周囲の物体の色がルースに映り込まないようにするためです。

そこからプロの嗜みとして徹底されていったのだと思いますが、スリランカ国内で海外のVIPしか来店しない大手ジュエラーの役員や、成功している宝石関係者は「全身真っ白」がめずらしくありません。

ルースの取引の場でも、正装として、お互い全身白。

これは仕事上、理にかなっているだけでなく、宝石を大切に考えているスリランカ宝石業界で一種の儀式のようなものであり、プロのステイタスなのです。

 

ジュエリーに加工したものは、地金の色との相性で、いろいろな色をバックに写真を撮ってもいいでしょう。

ですが、ルースそのものを正確に見るには、やはり白バック。実際に白い台と黒い台において見てみると、違いがよくわかると思います。

ですので、SHA CEYLONでは、ルースは必ず白バックで撮影しています。

 

本当は、どの国の宝石関係者も、ベテランであればわかっていることだと思います。

ルースの状態だけでなく、信頼できる宝石店か、あるいはベテランかどうか。

ルースをご購入する時は、ネットショップでも、まず白バックかどうかから、いろいろ確認していってほしいと思います。