紅茶は自然の恵みです。紅茶にこだわりがある日本の方は、安全性や環境問題にも関心が高い方ばかりでしょう。
SHA CEYLONでは、茶園やメーカーで判断するのではなく、世界的に定評があるスリランカ政府紅茶局のティーオークションに出品され、そこで高値をつけた茶葉から、自分たちが試飲して厳選しています。
紅茶はスリランカにとって国を支える貴重な輸出品です。
政府管轄のこのオークションでは、味だけでなく、茶葉の栽培から加工方法、農薬の残留量など、安全性や品質管理についても厳しくチェックされているのです。
有機栽培や無農薬など、安全性にまつわる売り文句はいろいろありますが、主に農産物に使われる「グローバルGAP」(欧州主導)やISO14001 (環境マネジメントシステムに関する国際規格) などがいわゆる国際的とされる認定です。それ以外は、国によって認定自体のレベルや条件などが違っています。
茶葉の栽培は農薬を使っていなくてもでも、商品化までに何かケミカルなものが関係していれば、「無農薬」といってもあまり意味がありません。
日本もですが、アジア全体がこの分野では欧州よりややおくれているのが現実です。
●安全な、知られざる銘茶をお届けするために
スリランカでも農薬や環境問題への意識は高まっており、環境保全に対する取り組みは進んでいます。ですが、持続可能、つまりサステナブルな栽培方法や無農薬での農法をやっていても、まだ特に公的認定などをとっていない茶園・工場がかなりの数にのぼります。
日本への輸出歴がなくても、欧州、中東などに長年高価な紅茶を輸出している小規模ながら華麗なキャリアのある工場もあります。
スリランカで国の基準を守っている茶園や工場の紅茶が安全なのはいうまでもありませんが、SHA CEYLONでは、日本という遠くはなれた国に輸入するまでに、何らかのかたちで第三者による安全性を示すことが、日本の皆さまへの1つの礼儀ではと考えています。
スリランカ政府紅茶局(ティーボード)、同ティーオークション、日本の検疫所などがそれにあたると思います。
商品として輸出していいとスリランカ政府が認めたことを示すライオンのシンボルマークは、正式に検査を受け、スリランカ国内で商品化された紅茶にしかつけられません。
SHA CEYLONでは、すべての商品にこのマークをつけてお届けします。
口にする前に、もちろん安全性。
そして、環境に優しいのは当たり前。
SHA CEYLONでは、日本の皆さまに安心して飲んでいただける紅茶だけをお届けいたします
。
※当然ですが、スタッフ一同、販売している紅茶と同じものを毎日飲んで生活しています
SHA CEYLONでは、スリランカ国内で、オゾン層を破壊する臭化メチルを含んだ殺虫剤や科学肥料を使わずに、伝統的な栽培方法で作られる「オゾンフレンドリー認証」を取得している銘柄に、そのマークを明記しています。
これはスリランカ独自の認定マークです。
なお、スリランカでは、世界中に長年輸出している高評価な紅茶を作っていても、特に環境問題などに関する公的認定のない個人経営の茶園工場が非常に多いです。
SHA CEYLONでは、政府のお墨付きを得ているそれらの素晴らしい紅茶を、さらに厳しくチェックし、環境に優しく安全な銘柄のみを厳選してお届けします。
オゾンフレンドリーほかすべての画像は、スリランカ政府ティーボード(紅茶局)より許可を得て掲載
さらに安全の印。オゾンフレンドリーの認証マーク
2020年頃、スリランカ国内で紅茶を含め全農作物の有機栽培(※)認定が法制化されかかりました。ですが、この政策は莫大な費用と栽培者らの混乱・反発、さらにこれまで問題なく輸出されていた紅茶自体の品質低下まで招き、程なく頓挫しています。
スリランカの紅茶はすでに低農薬化が進んでおり、もともと安全性が高いことで世界でも評価されていました。日本の検疫所でも同様です。
SHA CEYLONではさらに、スリランカ国内で「オゾンフレンドリー認証」をとっている銘柄かそれと同等、つまりティーボードの検査を受け、長年輸出歴のある安全な銘柄を厳選しています。
日本での有機JAS申請には莫大な費用と時間がかかり、大量生産ではない商品の場合、販売価格にそのコストを反映せざるを得ないため、申請をあきらめる個人農家の方が大勢いらっしゃいます。SHA CEYLONは、最高級の紅茶を可能な限りお求めやすいお値段で販売したいと考え、日本ではあえて有機JAS認定の申請をしておりません。ご理解いただきたくお願いいたします。
※有機農業は無農薬を意味するのではなく、規定内の農薬や肥料を使用する農業です。国によって細かい規定がありますので、日本での詳細は農林水産省ほか各種専門サイトでごらんください。安全性がうたわれる有機栽培ですが、発がん性のある添加物(亜鉛硫酸塩)を多く含む有機肥料が使われることがあるため、基準内の農薬を使用する方が安全と見る栄養学の専門家も少なくありません。なお、「無農薬」という言葉は、日本国内では表示自体、法的に禁止されています(下記参照)。
「有機JAS」マークは、日本国内の公的認定マークです。「有機栽培」「オーガニック」という言葉は、日本国内で有機JASの認定をとっていない商品の説明に使ってはいけないことになっています。
また、一般の方にはあまり知られていませんが、「無農薬」という言葉は、日本では表示自体、禁止されています。日本農林水産省が定めるガイドライン違反です。
ですが、特に罰則がないせいか、いまも宣伝や説明に非常によく使われています。
輸入品に日本の有機JASマークをつけたい場合、下記の該当国以外の作物には、輸入者自身が日本で申請して認定をとる必要があります。ですが、海外でオーガニック認証をとっている商品だからと勝手に日本の有機JASマークをつけたり、JAS認定をとっていないのに「有機」「オーガニック」、さらに論外である「無農薬」と書いている業者もいます。それに気づかずJAS認定だと思い込んで購入しているお客様も少なくないようです。
ですので、「有機」「オーガニック」という表示には、気をつけていただきたいと思います。違法と知ってか知らずか、認定なしで宣伝文句に使っている業者がいる一方で、多額の費用や時間をかけて、この表示をするために大変な努力をしている個人農家の方も、実際にいらっしゃるからです。
◎下記の国のオーガニック商品は、日本での申請なしで有機JASマークがつけられます
日本の有機JAS制度と同等の基準があると日本の政府が認めた国の場合、「認証輸入業者」がロットごとに外国政府の証明書を入手して、当該国と取り決めた基準に沿っていることを確認した上で、有機JASマークを貼ることができます(※)。
下記以外の国の農産物は、日本のJAS認証事業者が実際に現地に足を運んで審査し、有機JASと認証がされた場合に有機JASマークを貼ることが許可されます。
※ アイルランド、アメリカ合衆国、アルゼンチン、イタリア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、台湾、チェコ、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルグ
(JASと同等の格付の制度を有する国:令和2年7月現在)
日本農林水産省ウェブサイトより
スリランカで、また日本でもよく見かける「CEYLON TEA」のライオンマーク。
スリランカ政府ティーボード(紅茶局)にとって、国の財産であるセイロンティーの名誉を守るのも、大切な仕事。
小さな茶園や工場にも検査に入り、製造工程で密かに微量の糖分や香料を混ぜられ、その表記がないウバやディンブラ、ヌワラエリヤなどの紅茶を捜索しています。
紅茶が出国後、輸送中に抜き打ち検査をすることもあります。
写真はすべてスリランカ政府紅茶局(SriLanka TEA BOARD)より許可を得て掲載。政府管轄のティーボードでも、紅茶ショッピングが楽しめます。
→「急須で紅茶」下段「紅茶好きの海外旅行者に人気の観光スポット:スリランカ政府紅茶局」